南シナ海と日本

何をどう言っても無理なものは無理なのだ。
石油、ガス、核燃料が無ければ日本はただの一日も持たない。
経済から産業、生活の隅々に至るまで、いままで70年近く保証してくれていたのは憲法ではなく、アメリカの軍事力であることを、いい加減直視しよう。

圧倒的な経済力、土木建設技術、産業力、先端技術から基礎研究に至るまで、これほど裾野が広く分厚く保持している日本は、東アジアではむろん、世界でも巨人である。
これは観念ではなく事実なのだ。
そして民主主義と自由を保障しているアジア唯一の国でもある。

これほど力のある国家が地域の安定に寄与せず、自国のことだけ念じて引きこもっている異常さはなんだ。
アメリカが東アジアのみならず、世界の警察を辞め、軍事力を引きつつあり、世界が多極化していく時代に「武力を持っていなければ地域は平和に保たれます」と本気で考えているのなら警察は必要ない。
家の出入り口に強盗が出没しているのに、どうやって必要な食料を買うというのだ。

日本はすでに東アジア共同体の一員であり、享受している経済力と文明に相応の義務を果たすことを求められているのを理解するべきだ。
南シナ海やASEAN諸国が政情不安定になり、マラッカ海峡を独裁国家の武器支援を受けた海賊に封鎖されれば、それで日本の命脈は尽きる。
これは一国の問題ではなく、地域の要がなくなり、周辺諸国にも甚大な被害が及ぶということを理解して欲しい。

日本はいま、アメリカを除けば東シナ海唯一と言っていいだけの軍事力と展開機能を有している。「憲法」という掟を掲げながらも地域の実情にあわせようと屁理屈を並べてなんとか体裁を整えてきた。
いままではアメリカが厳しく日本を監視してきたからいい。戦後の国づくりでもうまく日本の周辺国や国内に日本を通常の国の体裁を整えないようないくつもの仕掛けをおいて、実際それも機能してきた。
日本人は遮二無二働きエコノミックアニマルとまで馬鹿にされながら、今度は経済力と産業力で無視できない存在に成長してしまった。

日本が生産するベアリングの真球度は、世界の軍事産業が使用しているものより精度が一桁上だ。軍事力とは特別なものではなく、経済力でありその国の国力に比例する。

日本が積極的に国民が希求する自由と民主、そして人々の調和を尊重する意志を持って、地域に自国の国力に比例した役割を果たしていかない、そのことがいまや、東アジアの脅威になっているのがなぜわからないのか。
戦争を起こさないためには武力で膨張する国への示威行動も絶対に必要であり避けて通れないことだ。

国民が憲法論議を封鎖しているから、政府がおかしなことをやりだす。
9条死守、護憲派は観念論だけで数字の裏付けも無い。

論理的なシュミレーションとあらゆる行動の可能性を自分たちの生活の現実に照らし合わせて検証する。

日本から国ごと逃げる場所なんて無い。
生き残る。
それを第一に考えるべきではないのか。

国力に見合った責任

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